「大回顧展 モネ」に行ってきました。

きのう９日月曜日、国立新美術館で先週７日（土）からはじまった「大回顧展　モネ　印象派の巨匠、その遺産」に行ってきました。

月曜の午後ならば混雑もひどくないかなぁ、というねらいが当り、比較的ゆったりと見ることが出来ましたよ＾＾

もちろんどの絵の前にも１０人くらいは人がいて前の人の頭がジャマだったりはしますけれど、見たい絵の前にじっくりとずーーーっといてもぜんぜん大丈夫なぐらいには空いていました。

人気の展覧会では、過去に何度も、満員電車なみの混雑を経験しました。係員の方が大声で「どんどん先に進んで！！」などと叫んでいて、まったく楽しめずに不愉快な思いをして帰ってきたことも一回や二回じゃありません。

今回も日本人には大人気のモネなので、混雑が心配でしたが、ホントにゆっくり見れてよかった～～～＾＾

最近の美術展は「音声ガイド」なるものを貸し出してくれるところがほとんどですが、モネ展にもありました。

モネ展の音声ガイドの声を担当しているのは、小泉今日子さん。

その絵が描かれたころのモネの精神的・肉体的な状況や時代の背景などを、親しみのある小泉さんの声で聴くことができて、とても楽しめました。

「モネが好き」というと「平凡」「ベタ」「陳腐」と思われてしまうぐらい超有名な画家ですから、どんな細かいエピソードも何度も聞いたことがあるものばかりのものが多いですよね。この音声ガイドの解説もわたしを含め来場したほとんどの人は聞いたことのある話ばかりだったのではないかなぁ、と思いますが、それでも、実物を見ながら、その絵に関するエピソードを聞けるのは面白いのです。

たとえば、「かささぎ」という雪景色を描いた絵は、一面に降り積もった真白な雪の輝きと、垣根にとまった黒いかささぎのコントラスト、そして手前にのびる青みを帯びたモーブやローズを含んだ影の色が美しい作品ですが、「当時は、『雪は白一色である』と考えられていたため絵画の題材となることはほとんどなかったのです。雪景色のなかにさまざまな色を見出して表現したモネの絵はとても斬新なものでした。」という解説をしてくれました。

ガイドといっしょにＢＧＭでドビュッシーやサンサーンスなど、モネと同時代に生きた作曲家の曲が流れているという演出も気が利いています＾＾

同じ題材・同じ構図でも、季節や天候、時間などの条件を変えて、光や色の違う連作をたくさん描いているモネ。わたしはこの美しい「イロチ」の連作たちが大好きなのですが、「積みわら」も「ポプラ並木」も「ルーアン大聖堂」もあってうれしかった＾＾

モネに影響を受けたとされる、２０世紀作家の作品も多く展示されていて楽しめました。

イロチ好きとしては大好物なロスコもあってうれしかった～＾＾でもロスコの絵はもっともっと巨大なのが好きだなぁ。どこかで見たロスコの絵は軽く５メートルはありましたが、自分が色に包まれているようなかんじがしてとてもステキでした。

モネも眼だけではなく身体全部で感じる作品を目指して、睡蓮の部屋をつくっちゃった人ですよね。今回、睡蓮をたくさん見ることが出来て、やっぱりオランジュリーに行きたくなりました。わたしがパリにいったときは、なんとオランジュリーは工事中で休館だったんですよ～（悲）

わたしは海外有名どころばっかりミーハー的に見てるので日本の画家の方の知識がぜんぜんないのですが、今回はじめて見た松本陽子さんの「光は荒野の中に輝いている」がものすごくよかった＾＾こんどどこかで展覧会があったら見にいきたいです。こういうふうに「モネつながり」みたいなかんじで、他の作家さんを紹介してくれるのは勉強になってすごくうれしいです＾＾

ホント、今回はのんびり、ゆっくり見ることが出来ました～＾＾月曜の午後はオススメですよ！！

そうそう、じつは今回の目的は、モネ展だけではないのですヨ。「え？また？」と呆れる人もいると思いますが、実はモネ展の限定グッズとしてルクのラムカン・ダムールが発売になってて・・・・（笑）

これはまた別の記事でアップしておりますので、興味のある方はどうぞ～＾＾；

コメント 2

きゃー、行かれたんですね！
よかったですね♪空いていたようで。
オランジュリーずっと工事中でしたもんね。わたしも2度それで見逃しています。一度だけ工事の前にみにいったことがあるのですが、結構小さかったのであまり記憶がないんですー。

今回相当期待しているので、外れちゃったらどうしようと思っていましたが、よさそうなので安心しました☆

それから別記事と混ざっちゃいますが・・・
ラムカン・ダムールかわいい～！　素敵～！写真みて思わず「かわいい～」と言ってしまいました。
そして本当に商売上手ですね～（笑）　
全部そろえたくなっちゃいますねぇ・・・！
by ことり (2007-04-10 23:18) 

ことりさん＾＾

ことりさんは何回もパリに行ってるんですね～＾＾うらやましい♪
パリは見るとこいっぱいあって楽しいですよね＾＾
買い物大好きなわたしですが、パリではまったく買い物しませんでしたよ。
美術館や観光のほうがゼンゼン楽しかったので「ショッピングなんかどうでもいい、時間がもったいない！」と思いました。そんな自分をちょっと見直しました（笑）
テンション上がりすぎでクタクタになってしまったので、次にいったときはもう少し余裕のあるスケジュールで、かわいいカフェでゆっくりお茶飲んだり、ぶらぶら散歩したり、少しはお買い物をする時間もとれるようにしたいわー。（←やっぱり買い物がしたいらしい＾＾；）
オランジュリー行かれたことがあるんですね＾＾うらやましいな。
行った人がみんな「小さいけれどステキな美術館だったよ」と言っていたのであこがれてるのです。いつかいきたいな。

モネ展、わたしはよかったですよ～＾＾
今回の展示作品の中では「かささぎ」と「ジヴェルニーのモネの庭　アイリス」、「黄色いアイリス」、「藤」などが好きでした～。
モネのお花の絵はきらきらと光が輝いていて、ほんとステキです♪
連作シリーズも、よかったんですけど、何度もモネをご覧になってることりさんにはたぶんちょっと物足りないかも。
展示された中では「積みわら」が一番よかったかなぁ。

金曜日だけ８時までやってるそうなので、空いてる時間を狙うならソコも狙い目かもしれないですね♪
楽しんできてくださいね！

あ、ラムカン・ダムールかわいいでしょう？写真より実物のほうがイイです＾＾出口のスーベニアコーナーにありますから見てみてください♪
by banana (2007-04-11 09:10)