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のだめカンタービレ Lesson9 [のだめカンタービレ]

諸般の事情でレビューは遅くなりましたが、Lesson9もシッカリ放送日に見ておりました。キモチテンション低めですが、やっぱり面白かったです♪^^

なんでちょっとテンション低めかっていうと、だいぶ月9風味のオリジナルな内容になってきちゃったんですよね~。(月9風味=ベタな恋愛風味)

わたしを含め”ほんのり薄味ながらも天然素材で旨みタップリ”みたいな、原作ののだめと千秋の関係をこよなく愛するファンのみなさまにはあの「月9なベタ感」はかなり抵抗あるだろうなぁ。

ま、そんなこんなですが、このドラマの疾走感はやっぱりクセになります。やめられません♪これからは原作とは別モノと考えて楽しもうと思っておりマス^^さーて、相変わらず熱く語りますヨ♪ただ、今回ちょっと辛口コメントもあるので「ドラマが大好き、けなされるとイヤな気分!」と思う方は読まないほうがよいかも・・・。

今回のお話は原作8巻アタリでございますね^^

のだめカンタービレ (8)

のだめカンタービレ (8)

  • 作者: 二ノ宮 知子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/03/12
  • メディア: コミック

北海道行きから、ハリセンのとこへお土産もってくまで、そしてそのアトのハリセン邸での練習風景までの流れ、テンポよかったですね~^^

お供が峰くんに変わっていますが、飛行機におびえて峰くんにすがりつきパニクる千秋、のだめの暗示でカニ、ウニ、白い愛人(笑)を買いまくる千秋、それぞれをリズミカルにたたみかけるように見せてくれかなり大笑いさせてもらいました^^

マンションに戻るとのだめはそこには居なく、小さな観葉植物と「この子をお願いします LOVEのだめ」と置き手紙が。色えんぴつでチューリップやクマさんのお絵かきがしてあります。

原作の手紙にはこういうお絵かきは描いてなかったんですが、この子供っぽさがいかにものだめらしいですよね^^このドラマって、ほんのささいな小物まですごく細かいところまで凝っててそういうトコも見どころですよね~^^

そして今回ものだめとハリセン先生のかけあいが最高♪豊原功補さんのコメディセンス、回を追うごとに冴えわたってます!^^

のだめの「白目」がパワーアップしてておかしかった(笑)コンクールへの決意を語るのだめの白目からジジジッ・バシバシバシ~~ッとナゾの閃光が!(笑)

「コンクルには裏ワザがあるってホントですか?」「オマエはココロが真っ黒やな~・・・」ウハハ(笑)ベタベタの時代劇調でハリセンとのだめが悪徳商人と町娘みたいな扮装までしてるし~(笑)

「アホちゃうか!つきあったことのあるヤツとつきあえ~!!」と怒鳴る間合いもナイスでした。ほんとこのドラマはギャグシーン上手ですね~(笑)

お土産のカニを食べながら沈んだ表情ののだめちゃん。

「センパイ、北海道いったんですね・・・」

このシーンは原作でもかなり切ないトコロ。

カニをバクバクと食べててもイヤしく見えず、ギャグっぽくもならず、かえってのだめの寂しさが強調されたあたりは、さすが上野樹里ちゃんです。

ところで、わたしはのだめの性格の魅力は「純粋さ」と根拠不明の自信からくる「ふてぶてしさ」だと思ってるのですが、上野樹里ちゃんはそのへんシッカリ理解して演じてくれてるなぁ、と思います。

”つきあったことのないタイプ”のシューベルトを弾き「優勝できますか?」とお風呂上りのようなサッパリした表情で聞いたり、「みんながズルできないならいいんデス。練習続けマスよ!」と自信満々に言い放ったり。

一歩間違えば、性格の悪い勘違い女にしかみえなくなるようなセリフも、樹里ちゃんが純粋な表情で言うと「ぷぷっ、かわいい」と笑わせるシーンになります。

そして、千秋の存在を感じながら、一人ひたむきな表情で練習するシーン。

難曲・ショパンのエチュードOp.10-4を「いきますヨ」と軽々と弾きこなしながらも、過去のイヤな思い出が蘇り混乱する複雑な表情。

原作の二ノ宮知子さんも「上野樹里ちゃんは天才」と絶賛しているそうですが、本当に上手ですよね~、この子。

「一音一音、無意味な音なんてないんだぞ。ほら見えてこないか。この曲の情景が・・・」

はぁぁ、千秋サマにこんなこと言われたら(幻聴ですが)誰だってがんばっちゃいますよね~(笑)

このあとすぐにコンクールシーンに続くのも違和感がなく、ナカナカいい流れですね^^

あっ!そうそう!このシーンはわたしがエキストラで参加したシーンです!暗くて顔は判別できませんがものすごくよぉーく見るとほんのりですがわたしも写ってました!!♪はうぅーん♪うれしいーん♪

エキストラの記事でも書いたのですが、樹里ちゃんは、何度も何度も同じシーンをとってもいつも同じテンション、同じ表情、同じ動き・・・。あんなにかわいいのにプロなんだなぁ~、と感心しきりでした。

演奏が終わってわれんばかりの拍手に驚き会場を見つめるのだめ。うれしさの中にも自信をのぞかせる表情。自分が参加したから思い入れがあるというのもありますが、とても良いシーンだったと思います♪

ミルヒーも再登場しましたね~~♪こんどは千秋に対して「チュッチュッ」と招いてましたね(笑)ああいうのは竹中直人さんのオリジナルギャグなんでしょうか(笑)ほんと見てるだけで笑えますよね、ミルヒーは(笑)

他のキャラクターがかなりきちんと原作を踏襲している中、竹中シュトレーゼマンはもう完全にドラマのオリジナル・キャラクターですね~。

千秋の決心に「成長しましタネ」と満足し、大好きな合コンで酔っ払いながらも「のだめチャンはドウしましタか?」と気にかけるミルヒー。

原作のミルヒーがのだめのことも千秋のことも愛し、高みへ引き上げてやろうとしながらも、頂点を極めた芸術家としての厳しさ・残酷さでどこか突き放した冷たさを持ってふたりをみつめているのに対し、

竹中シュトレーゼマンはふたりのすべてを包み込むような父親的な愛情の持ち主として描かれていると思います。

 原作では、千秋のパリ・デビューを後押しするのは、母親の征子ママと佐久間でしたが、ドラマは千秋の渡欧にかんしてもシュトレーゼマンが深くかかわってくるみたいですね。

さて。このアトはちょと辛口になりマス。竹中ミルヒーは最初から別人格だったので多少原作と違ったありえないことを言ったりやったりしても寛容に流せるんですが、

のだめと千秋にかんしてはちょっと目が厳しくなっちゃいますね。

「ケツの穴の・・・・」前後の一連のシーンはやっぱりちっと違うんだよなぁ。

まずここで直接ふたりが会っちゃっうんだもんね~。千秋はR☆S、のだめはコンクールですれ違ってしまい、なかなか会えないところが切なくてヨイのに~~~

「メシつくってやってもいいぞ」と遠まわしにお祝いのキモチを伝えると「いいデス。練習しなくちゃ」と言われてしまい、モロに悲しそうな顔をする千秋。

えっ?あれ?あれ?千秋センパイがそういう顔するの?

その上、ハリセンに「冷たいカレシやなー」と言われるとスネたような口調で「あいつは俺なんかいなくてもひとりで立派にやってるじゃないですか」

・・・・・・え~~~っ?なんじゃ、そのわかりやすいラブラブモードはっ???

というか、ドラマの演出だと、なんとなく「千秋がヨーロッパ行きを躊躇しているのは、R☆Sだけでなく、のだめに対する気持ちのせいでもある」というふうになってませんか?

うっそー。

それはありえないんだけど・・・・・あのオレサマ、ナニサマ、千秋サマにかぎって・・・それにすべての中心軸は音楽なところが、面白いんだよぉ、このお話はぁ・・・なんだかんだいって、本当はのだめを動かしてるのだって自分の音楽を極めたいキモチでしょ?のだめは精神的に幼いから恋愛感情とごっちゃになってるだけだと思うのヨ・・・

あうーーー、そりゃー、ないぜ。いくらなんでもベタすぎだよ、フジテレビさんよぉ?(←やさぐれている)

まー、原作でも「恋愛要素少なすぎる」という不満を持つ人もけっこう多いみたいだし(掲載誌も少女マンガ誌だしね~)、しょうがないのかなぁ・・・・

「おまえに追いつきたくてその一心でここまできたんやないか」 

このセリフは9巻の巻頭にある「彼に追いつきたくてここまでやって来た。この娘のために どうか神様祝福を・・・」をアレンジしてくれたんでしょうが・・・

また出ちゃいましたね、伝聞系。(ですよね、ねこでこさん^^;)

誰かの本心を知るのに、第三者の伝言を使うというやり方、こういう時間がキツキツのドラマでは仕方ないのかもしれないけど安易だよぉう・・・

まぁ、全体的には今回もすごく面白かったし、一時間あっという間でしたけどね。

他がクオリティ高すぎなのでこういうちょっとしたことが気になる。

というわけで、何だかんだ言いつつも今回もはみ出してしまった感想を箇条書きに・・・・・。

やっぱり愛が強すぎて、書くこといっぱいありすぎなのです^^;

*R☆Sオケの成功の余韻で、清良ちゃんがニヤケながらボーッとしているシーン。やっぱり芸術家ってナルシストだよなぁ、とクスリとするトコロです。自分の思い通りの音楽を奏でられたときの音楽家って、世界で一番幸せなヒトのひとりかもしれませんよね^^ただ、ここのシーンって清良ちゃんが「千秋に夢中になった」と誤解する人もいるトコロなので、そのへんもうちょっとわかるように演出してほしかったかも。

*原作は置き手紙といっしょにおいてあるのって、黒木君にもらった鈴蘭(花はもう落ちてた)だと思いますが、ドラマはなぜか観葉植物にかわってました。どちらにしろ「のだめのクセに」ちゃんと植物を育てているのが不思議(笑)

*原作よりかなり若すぎだけどハリセン妻のかおりさんもけっこうよかったです^^あのお洋服はプッチもどきだけどよく見たら違った。エンドクレジット真剣に見ちゃったよ。P&D?ノーベスパシオかなぁ?登場シーンのボリュームのあるタートルのセーターと、ファーのジャケットの組み合わせは首周りうるさすぎて今年っぽくなかった。原作の年齢設定38歳だからわざと古っぽいコーディネイトにしたのかな?派手好きでお買い物大好き、というかおりさんらしくお洋服の紙袋いっぱいもってるあたりは芸が細かくてよかったデス♪^

*オヤ?「センパイとのだめの恋の序曲」が「二台のピアノ・・・」になっちゃったのね・・・^^;そうよね、ピアノ・ソナタ「清掃」もナシだったもんネ・・・

*華麗に舞い、ポエムを叫ぶ、佐久間・ミッチー。地味な編集部の机の間がまるで花道のようです。やっぱり佐久間さんはあなたしかいません。

*も、もしかしてR☆Sの後任指揮者、大河内くん?!

*やっぱりミルヒーったら「ナガオカマミの写真集~~」って再登場~~^^;ここまでしつこいとかえって「ナガオカマミ」さんに興味持つ人が減る気がするんですが・・・

*っていうか「千秋はヨーロッパで指揮者コンクールに出なければいけまセン」って?えーー?もしかしてドラマの続編アリなのかな??

*最後「イヤそうなショパンのエチュード」のところ・・・原作を読んでると「過去のイヤな思い出がある曲なので弾きたくない」とわかるんですが、ドラマしか見ていない人だと「千秋センパイがメールもくれない」とすねているようにもみえるかも。

あああ、今回も長い感想に最後までつきあってくれたアナタ、ありがとうございました・・・・


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ねこでこ

bananaさぁ~ん!TBありがとうございます~。それで早速、遊びに来ました。今回、私はちょっと、燃え尽き症候群(笑)っぽくなっちゃって、ツッコミする気ゼロだったんですけど、bananaさんのレビュー読んだら、もう、「そうなの!」のオンパレードで、ここに書ききれないぐらいです!
>また出ちゃいましたね、伝聞系。(ですよね、ねこでこさん^^;)
そうなんです!ここだけの話(あまりの自分のシツコサに、自分のブログでツッコむ勇気がありましぇん・笑)ですけど、今回、伝聞系らしき脚色、多かったデスヨネ。。。)
>”ほんのり薄味ながらも天然素材で旨みタップリ”
はう~~~~ん。なんて、バッチリな表現なんでしょう~!
>オレサマ、ナニサマ、千秋サマにかぎって・・・それにすべての中心軸は音楽なところが、面白いんだよぉ、このお話はぁ・・・
そうなのそうなのぉ~!(興奮気味)
他にも、清良ちゃんがほうけてるところとか、観葉植物とか、大河内くんR☆S次期指揮者?とか、バッチしなツッコミありがとうございます~!
で、あんまりバッチリなので、リンクさせていただきました(って、事後報告なんですが、迷惑だったらおっしゃってくださいネ・・・汗)
by ねこでこ (2006-12-13 17:49) 

banana

すいません、わたしもこのレビューに力こめすぎて燃え尽きてます(笑)シューーーって煙出して白目むいてるかんじで(笑)
いつもみたいに「面白かった~~~^^」というノリで書けないぶんレビューが苦しかった(・・・といいながらこの長さはナニ??(笑))
ねこでこさんにリンクしていただけるなんて光栄です。
ねこでこさんのレビュー、あいかわらずツボでございましたわー♪ってゆうか「月9化」というコトバ、まさに言いえて妙で、シッカリぱくらせていただきました。すいません^^;
体力復活しましたら、そちらにも遊びにきますね!!
by banana (2006-12-13 18:39) 

たけと

おじゃまします。TBありがとうございました(^^)
恋愛重視になっちゃうのははやり月9マジックなんですかね。それと、最終回がクリスマスってこともあって、やっぱりそっち方面に持って行きたいのかな。
エキストラのシーンは今週だったんですね。録画しておけばよかったです(ぉぃ
前ビストロスマップにゲスト出演していた上野樹里を見て、彼女は天然で「純粋さ」と「ふてぶてしさ」を持っていると思いましたw
by たけと (2006-12-14 10:41) 

けろりん

こんばんは。bananaさん。

レビュー、もう、感心と言うか、感動の領域ですね!
愛ですね、愛。原作を読み込んで、自分の中でかなり砕いていなくては、ここまで書けないと思います。素晴らしい♪

やはり、原作との違いで不満、というのはないということはないですよね。
私は、原作は読んでいませんが(先日決心して買いに行ったのに、1巻だけなかったんですよ…以来行っていません)、最近ののだめのコギレイさとか、やたらなかわいさとかは、充分千秋と恋愛しそうなムードで、最初のイメージとだいぶ違うかなあ、と思ってはいました。
原作ではまだまだ恋愛路線ではないわけですね。

月9ですし、ある程度恋愛要素を期待している人も多いだろうから、無理矢理でしょうかね〜。う〜ん、もっと長かったらいいのですがね。1クールじゃ…。

>ドラマしか見ていない人だと「千秋センパイがメールもくれない」とすねているようにもみえるかも。

そうですね…私はとりあえず、過去のスパルタレッスンの事を思い出して、というのは理解できましたが、どの程度深いかは、やはりいきなりなので謎かな。弾く前に千秋のメール一つくらいでもあれば、あんなことにはならなかったかも、などと思ったりもしましたが、そんなことでは解決できないくらい深いのでしょうか?これから説明があるとは思いますが…。

長くなってしまいました。ごめんなさい。
また愛いっぱいのレビュー、楽しみにしていますね!
by けろりん (2006-12-15 02:13) 

banana

たけとさん^^

またまた相変わらずうざいぐらいに長いレビューを見に来てくださってありがとうございます^^

>恋愛重視になっちゃうのははやり月9マジック

わたしなんかの年代だと原作ぐらいの薄味でちょうどいいんですけどね^^;、やっぱし月9視聴者は現役バリバリの若い子がボリュームゾーンですから・・・
ていうか、たけとさんもすごい若いんでしたよネ^^;
たしかに9巻までをそのまま忠実にドラマ化しちゃうと、千秋の気持ちも中途半端だし。
この枠のドラマとしては恋愛面が盛りあがらないと華やかさにかけるのでああいうアレンジになってしまったのでしょうね・・・。

>ビストロスマップにゲスト出演していた上野樹里を見て、

見逃しちゃったんですよね、あのときのスマスマ・・・たしかにエキストラにいって見た時も演技力や集中力はすごいなぁ、と思いましたが、素のちょっとしたしぐさが子供っぽくてもともとがかなり天然系なコなんだな、とかんじました^^
by banana (2006-12-15 10:32) 

banana

けろりんちゃん^^(あれ?ちゃんづけ?)

いえいえ、なんつーか、ほんと長すぎ。われながら笑えます。自分でも不思議なんだよね、このはまりっぷり。

>最初のイメージとだいぶ違うかなあ、と思ってはいました。

そーそー、ドラマののだめは最近やたらコギレイ(笑)

>原作ではまだまだ恋愛路線ではないわけですね

8巻だとまだ千秋の気持ちはそういうトコまで達してないですねー。
原作のふたりって、それぞれの成長とあいまってほんとーーにちょっとずつゆっくりゆっくり関係を育んでいくんですヨ・・・
ドラマはちょっとムリヤリに千秋の性格が月9向けに修正されちゃってるかんじです。
なんとなくカンですが、けろりんちゃんがお気に召さなかったドラマの千秋サマ飛行機パニックシーンも、原作のほうなら許せるかも、って思ってます^^

>私はとりあえず、過去のスパルタレッスンの事を思い出して、というのは理解できましたが

けろりんちゃんみたいにちゃんとストーリーの文脈を読める人は問題ないと思いますけど、他の方の感想見にいったらその直前のシーンでメールがこないことでガッカリしてた印象をひきずって勘違いしてるヒト多かったみたいです。
細かいエピソードの量がすごいので混乱しちゃうのかもしれないですね・・・^^;

最近コミック品薄みたいでビックリです。増刷が追いついてないらしいですねー。
by banana (2006-12-15 10:58) 

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