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白昼の死角・・・誰かに似ている堕ちた時代の寵児のお話・・・ [読書感想文]

冬のセールレポートを期待して来てくれた方ごめんね(笑)
たまには本のご紹介などを(*^^*)

ちょっと渋いですけど「白昼の死角」。30年前の作品です。

1979年には角川で映画化されてヒットしました。
「狼は生きろ。ブタは死ね。」という扇情的なキャッチコピーで話題になったのを覚えています。

白昼の死角 

 

 

 

 

 戦後の歴史と経済を背景に、現行の法律の死角と盲点を突く東大出身者の集団、光クラブの遂行した完全犯罪の実話を描く高木彬光の小説です。
 実在の青年がモデルになった犯罪小説で、この青年とたまたま同級生だった三島由紀夫も彼を題材に「青の時代」という小説を書いています。

青の時代 

 

 

 

 

 光クラブの代表・山崎晃嗣は当時、時代の寵児としてもてはやされ、銀座に派手な広告を打ったり「金がすべて」と豪語してはばからなかったり、かなり異色の存在だったそうです。
 「白昼の死角」。小説・映画は戦後の混乱に乗じて急激にのし上がっていく主人公の完全犯罪と破滅を描いていますが、実在の光クラブも法律すれすれの行為を繰り返した末、ある違法行為が発覚して代表の山崎は自殺。創立わずか一年で解散したそうです。

時代の徒花というのでしょうか。最近世間を騒がせている事件に似ているなぁ、と思いました。

 生意気だ、って嫌う人もいるけど、わたしホリエモンそんなに嫌いじゃなかったんだー。
 ガツガツ働いてガツガツ勉強してガツガツお金儲けて、すごいパワーでこの人って面白いなぁ、と思ってた・・・
 こんなふうになってしまってなんだか残念だけど「彼のやってることは高速道路の路肩走行と同じだ」って言う人がいて「あー、それは言いえて妙かも・・・」とも思っちゃった。
 自分たちがお金を儲けるだけで社会に還元するようなこともしてなかったしね・・・
面白い人たちだったから残念な気もするけど・・・

 でもさー、ワイドショーの司会者や街頭インタビューで答えるオジサンたちが妙にはしゃいで嬉しそうなのはちょっとみっともないかも・・・って思っちゃった^^;
 ざまーみろって思ってるんだろうけど、それを顔に出しちゃうのってちょっとカッコワルイよねー。男の嫉妬ってやつかしらん・・・

そういえば、最近森村誠一の「人間の証明」や、松本清張の「砂の器」や「黒皮の手帳」みたいな昔の重たい雰囲気の映画やTVドラマがリメイクされるてるけど
この事件をきっかけに「白昼の死角」もリメイクされたりして。

しかもフジテレビで(笑)ありえるな~~~(笑)

 


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