マリー・アントワネット [DVD・映画]
だいぶ前に見に行ってたにもかかわらず、レビューできてませんでした~
ほんとに「マカロンみたいな映画」だった。
きれいで甘くて軽くてホワッととろけて、後に残んない。
画面に色があふれてる。ベビーピンク、ミントグリーン、カスタードイエロー、ライラックパープル、パウダーブルー・・・
フリル、チュールレース、サテンのリボン、シルクタフタ、シャンタン、オーガンジー、フワフワのパニエ、長い長いトレーン、色とりどりの靴に帽子、シャンパンにケーキにクッキーに生クリーム、ギャンブル、ギャンブル、ギャンブル・・・・
緑の林の中を駆け抜けていく白い馬車は、まるでおとぎ話の絵本の挿絵。
ホンモノのヴェルサイユ宮の中を、清潔で純粋な誰からも愛される極上の美少女・キルスティン・ダンストが歩く。
その姿のかわいらしさに、ただただうっとりしてるだけで時間は過ぎていく。
美しくていじらしいけど難しいことは考えたくない普通の少女・マリー、オタクで心優しい夫・ルイ16世、激甘フェイスの絵に描いたような美男子・フェルゼン侯爵、軽薄で愉快なポリニャック夫人・・・
描かれるのはひたすらパーティパーティパーティ・・・
バースディパーティってあの時代にもあったんだろうか?
「18歳、おめでとう!!」と口々に叫ぶお取り巻きの貴族達と、ヴェルサイユの美しく彩られた庭を走り回る王妃は、プラムパーティでおおはしゃぎするアメリカのティーンの姿そのまんま。
「ふつうの女の子」が、ヴェルサイユでドレスを着て王妃になって退屈してしまっただけだったんだよ・・・というお話だからしかたないけど、いくらキレイなドレスが好きなわたしでも、途中からはマリーといっしょに退屈しておりました・・・
プティ・トリアノンでのLOHAS生活に安らいだのは、いろんなヒトとつきあうのに疲れちゃって引きこもってしまっただけのように見えたし、農家を模した暮しも単にマリーの中の遊びのひとつな気がするし・・・。「マリー・アントワネットってほんとはいいヒト」的に美化しなくてもよかった気がする・・・なんて。冷たいのかな?わたし。
あとこの映画見て歴史のオベンキョウするヒトは絶対いないと思うので、
後半の革命が起こってから後のシリアスになってくる部分、この際だから思い切ってカットしちゃっていっそのこと全編甘甘のピンクの砂糖菓子な映画にしちゃってもよかったんじゃ、とかも思っちゃった。
しっかし絢爛豪華で贅沢な衣装の使い方だったなー。マノロブラニクの宝石のように美しいミュールたちもほんの一瞬写るだけとは思い切りの良さに恐れ入ったよ。
ところで、この「マリー・アントワネット」の映画に出てくるお菓子はすべて、パリの老舗「ラデュレ」のものだそうですね。
バレンタインに三越でラデュレのマカロンの限定発売があったんだけど、8個入りで3150円だったのに呆れて買いませんでした・・・。
ウワサじゃ行列ができた上に、即日完売だったらしいです。
「分刻みであっという間に味が落ちる」と言われるマカロンをわざわざ空輸ですか。確実に味が落ちてるのに、この値段ってどうよ?
ためしに食べたい気もしたけど、さすがに並んでまで買う気しなかったし・・・。ピエールエルメのマカロン2個買えるもん・・・。
ラデュレだってだけでみんな買っちゃうからかな。日本人ナメられてマスヨネ・・・
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