連載再開は今夏です・山岸涼子『舞姫 テレプシコーラ』 [読書感想文]
- 作者: 山岸 凉子
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2007/01/23
- メディア: コミック
(10巻未読の方、ダ・ヴィンチ3月号未読の方、この後ネタバレあります。)
見開き4ページにわたる山岸涼子さんご本人へのロング・インタビュー、
荒俣宏さん、角田光代さん、よしもとばななさん、羽海野チカさん、桜沢エリカさん、清水玲子さん・・・などなど、各界の著名人のテレプシコーラファンが寄せるメッセージ、
熊川哲也さん、服部有吉さんへのインタビュー、そしてあの上野水香ちゃんが、10巻の表紙のために山岸涼子さんが描いた衣装と同じものを身につけて踊っているという夢のようなすばらしく美しい写真まで掲載されています。
濃い~~~!!すばらしい!!これで450円は安いです!!!
特集をすみずみまで読みながら、第一部のさまざまな名シーン、名ゼリフを思いおこしてしまいました。
ちょっとだけネタバレしますと、山岸さんの中では本来、千花ちゃんは3度もの手術をする予定ではなかったそうです。
ところが、生体移植手術を描くためにお医者さんに正確なところを調査をしていただいたら時間が足りなくなってしまい、締め切りに間に合わせるためにその部分を先送りにして先に描き始めてしまい・・・というようなことがあったのだそうです。
その結果、図らずもつじつまあわせのために物語が引き伸ばされることになり、千花ちゃんの心が引き裂かれてゆく様子をよりきめ細かく丁寧に描くことになっていったのだそうです。
山岸さんはこの物語の中で、千花ちゃんが担う役割、そしてなぜ苦しんで死ななければならなかったのか、という理由についてもこのロングインタビューで答えていらっしゃいますが、彼女が絶望し死を選ぶまでの経過を描くことは相当きつかったそうでインタビューの中でも「やっぱり、結構つらくて・・・・大変でした」と答えてらっしゃいました。
一読者であるわたしも千花ちゃんが亡くなった部分を読んだときは、ショックで一瞬周りの音が聞こえなくなるほどでした。
マンガの中の登場人物が亡くなったことにこれほどショックを受けたことに自分でも驚いてしまいました。
第一部のクライマックスは多くの方がわたしと同じように感動して、単なるマンガというワクを超えて、新聞・雑誌でも絶賛され、ブログなどでも大きな反響があったのは記憶に新しいところです。
これほど人の心を震わせ感情を揺さぶられる作品にはなかなか出会えるものではありませんよね・・・。
連載再開は今夏だそうです。悲しみを乗り越えて成長した六花ちゃんに会えるのが楽しみです。
姐さんおひさし~
来週月曜はよろしく・・・
とご挨拶はこのくらいにして。
姐さんもこれ読んでたの~???実はアタシも全巻持ってるさ。
アタシね~バレエ漫画大好きなの。
バレエも好き(最近全然観てないけど(^^; )
今読んでたのはテレプシコーラとDoDaDancin'。
山岸涼子のバレエ漫画はアラベスクから好きなんだよ~。
千花ちゃんが死んじゃったときはホントびっくりした。
なんだかきっとハッピーエンドじゃないだろうなあとは思ったけど。
この後の六花ちゃんがどうなるか楽しみだね~
そして空美ちゃんはなんの布石だったのかなあと。
ああ~またバレエ漫画読みたくなってきたよ~
by ゆず (2007-02-15 23:30)
ゆずちゃん、ひさしぶり!
お。来週はゆずちゃんも参戦なんだ!楽しみにしてます♪♪
>アタシも全巻持ってるさ。
おー、そうだったんだ!わたしは山岸涼子は「日出処の天子」が最初かなー。実はアラベスクはところどころ読んでないのと、もうだいぶ前だったからかなり忘れちゃってる。またちゃんと読みたいなぁ。
ダ・ヴィンチのインタビュー面白かったよ。千花ちゃんはもともとは山岸涼子さんの中では、ただの脇役というか、カンペキな優等生の姉として六花ちゃんの性格を際立たせる存在でしかない設定だったらしい。
優れた物語って、創作の過程で作者の意図しない方向にころがっていくことがあるんだねぇ。
>空美ちゃんはなんの布石だったのかなあと
うんうん、わたしも気になる。絶対彼女はまた出てくるよねー?どうやって再登場させるんだろう。
六花ちゃんが彼女に振付けするとかいうことになるのかしら?
二部も楽しみだよね^^
by banana (2007-02-16 11:25)